石川県金沢市で11月24日、シニアのUNO大会決勝が行なわれ、60 - 90代男女47人が対決。最高齢となる97歳の男性は「子どもなんかに負けんぞいね!」と“金沢弁”で奮起。「興奮して血圧あがっちまう」という70代男性らと真剣勝負する姿が見られた。
「負けん」と発した97歳男性は、「シンガポールで開催された小中学生UNOアジア決勝で日本人の子どもが優勝した」というニュースを知らされて発奮。闘争心をあらわにして3ゲームに挑んだ。「UNOを始めるとみんな目つきが変わる」と60代女性は笑った。
主催したビースタイルケアの代表・山科学氏は、「シニアのUNO決勝大会は10年続く人気イベント。彼らが夢中になる源は、『ボケ防止』や『脳トレ』といった“ケア思考”ではなく、『勝ちたい』『負けたくない』という誰もが持っている本能から」と話す。
80代男性が「なぜ子どもたちだけにアジア大会があるんだ! じいさんばあさんの全国大会とか世界大会もやってくれよ。なあ!」と発すると、その横にいた車椅子の男性が「UNO!」と大きな声でカードを切っていた。
「シニア層はトランプよりUNOを選ぶようだ。孫たちといっしょに遊べるから。トランプと違ってカードを減らしていくという単純明快な“勝負”で子どもたちと対戦できるからだろう」(山科氏)
今回優勝したのは67歳の女性。得点と名前が発表されると思わずガッツポーズ。優勝を逃した男性は、「久しぶりに興奮した。今回は負けちゃったが来年またがんばる」と話していた。
シンガポールでは、11月23日に小中学生UNOアジア決勝が行なわれ、日本代表として参戦した阿部隼士選手(8歳)が優勝した。