欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは11月11日、ドイツで新技術発表会の「イノベーション・ワークショップ 2014」を開催し、10速「DSG」トランスミッションを新開発した、と発表した。
世界の自動車メーカーのトレンドは、オートマチックトランスミッションの多段化。フォルクスワーゲングループもこのトレンドに沿う形で、デュアルクラッチトランスミッションのDSGに、同社初の10速仕様を開発している。
フォルクスワーゲンが最初にDSGを投入したのは、2003年。以来、世界市場で成功を収めてきた。同社によると、通常のATに対して、変速スピードの速さや燃費の良さが、支持される理由だという。
今回、フォルクスワーゲングループが発表した10速DSGは、最大トルク56kgmレベルにまで対応できるのが特徴。なお、現時点では、市販車への具体的な搭載計画は公表されていない。
フォルクスワーゲングループは、「高い効率を生むギア配置が、さらなるCO2排出量削減に貢献する」とコメントしている。