STマイクロエレクトロニクスは、自動車の進行方向を維持する、オートモーティブ・グレード準拠の6軸慣性測定ユニット「ASM330LXH」を発表した。
高い精度と信頼性を持つASM330LXHは、全地球衛星測位システム(GNSS)からの信号が弱い環境下でも、測位および方向を最適化。インダッシュ型カーナビシステムに理想的な6軸慣性測定ユニットだ。
市街地やトンネル、駐車場などでは、衛星信号が弱くなったり、途切れることがあるが、ジャイロセンサおよび加速度センサを搭載した6軸慣性測定ユニットは、直前にいた場所から、時間、加速度および方向の変化に基づき現在位置を計算する。
ASM330LXHは、3軸加速度センサと3軸ジャイロ・センサを同一シリコン上に形成。LGAパッケージ(3×3×1.1mm)で提供。ジャイロセンサおよび加速度センサは6つの出力データレートから検出範囲が選択できる。またSPIのデジタル出力が、センサ・データをマイクロコントローラへスムーズに転送するほか、I2Cにも対応。電力効率は、3種類の駆動モード(パワーダウン、ローパワー、ノーマル)で変化する。
ASM330LXHは現在サンプル出荷中で、2015年第1四半期に量産を開始する予定。単価は1000個購入時に約6ドル(約695円)。