米国IIHS(道路安全保険協会)は11月4日、アキュラの新型スポーツセダンの『TLX』を、最高の衝突安全性を備えた「トップセーフティピック+」に認定すると発表した。
IIHSの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、後方32km/hで行う。ダミー人形が受けた傷害レベルに応じて、GOOD(優)、ACCEPTABLE(良)、MARGINAL(可)、POOR(不可)の4段階で評価する。
さらにIIHSでは、追突時のむち打ち確認テストと、横転を想定したルーフ強度テストも実施。また今回、アキュラTLXは、「スモールオーバーラップ」と呼ばれる新方式の前面オフセット衝突テストを受けた。これは、フロント部分の運転席側1/4が当たるようにオフセットさせて固定バリアにぶつけるもの。実際の衝突事故に、より近づけるための追加テストだが、車体のメインフレームよりも外側に強い衝撃が加わるため、厳しい判定を下される車種が多い。
そして、IIHSは総合評価でGOOD(優)となった車を、通常の衝突テストでの最高評価の「トップセーフティピック」を上回る「トップセーフティピック+」に指定。最高レベルの衝突安全性を認めている。
アキュラTLXのスモールオーバーラップテストでは、ダミー人形の頭/首、胸への傷害レベルが最小限で、GOOD(優)。ただし、大腿部や足への傷害レベルは、4段階評価で、上から3番目のMARGINAL(可)。ボディの安全構造に対する判定は、上から2番目のACCEPTABLE(良)だった。IIHSは、「ドライバーの生存空間が充分に確保されている」とコメント。
通常の衝突テストに、スモールオーバーラップテストの判定を加えた結果、アキュラTLXは、総合評価が最高のGOOD(優)。IIHSから、トップセーフティピック+の認定を受けた。アキュラは、「IIHSからトップセーフティピック+の認定を受けた車種の数は、高級車ブランドではアキュラが最多」と説明している。