トヨタ自動車の小平信因副社長は11月5日に東京本社で開いた決算説明会で、日系メーカーで下方修正が相次いでいる中国市場での販売について、新型車の販売が好調なことを背景に期初計画を据え置くとの考えを示した。
小平副社長は「全体としてみるとどんどん伸びるという状況ではないのはその通りだと思う」としながらも、「これは全体の経済情勢に影響されている面もあると思うが、私どもは1台1台を丁寧に造って、中国のお客様に受け入れられて頂くような車をご提供することで少しでも販売をしたい」と説明。
その上で「去年『ヤリス』『ヴィオス』、今年『カローラ』『レビン』を発売し、これについては受け入れて頂いている。それもあって去年に比べると販売はそれなりに増えているが、なかなか全体厳しい状況は確かなので、さらに力を入れて最低限の努力をしていく。計画はとくに修正せずに、それを目標にして少しでも頑張る」と述べた。
トヨタは2014年暦年ベースの中国販売計画を前年に対し約2割増の110万台以上に設定している。今年1月から10月までの累計販売台数は前年同期比13%増の81万5000台となっている。