BASFと戸田工業は、日本を拠点にリチウムイオン電池用正極材を製造する合弁会社を設立することで基本合意した。
合弁会社は、「BASF戸田バッテリーマテリアルズ合同会社」で、BASFが66%、戸田工業が34%を出資する。両社は、それぞれのリチウムイオン電池の正極材事業、知的財産権、日本における製造設備・拠点などを結集する。
合弁会社では、2015年2月末からリチウムイオン電池関連部材を製造する予定。NCA(ニッケル系正極材)、LMO(マンガン系正極材)、NCM(三元系正極材)といったさまざまな正極材料の研究開発、製造、マーケティング、販売事業を展開する。これらの材料は、車載用、民生用、定置用のリチウムイオン電池に使用されている。
また、合弁会社の本店は東京に設置する予定で、山口県山陽小野田市と福岡県北九州市に製造拠点を構え、正極材と前駆体の年間製造能力は合計約1万8000トンで、社員数は約80人を予定。