米国の自動車最大手、GMは10月23日、2014年第3四半期(7-9月)の決算を明らかにした。
同社の発表によると、売上高は392億5500万ドル(約4兆2395億円)。前年同期の389億8300万ドルから、0.7%増えた。一方、純利益は14億7100ドル(約1590億円)。前年同期の17億1700万ドルに対して、14.3%の減益となった。
減益となった背景は、欧州や南米事業の不振によるもの。欧州では第3四半期、3億8700万ドルの赤字を計上。前年同期の2億3800万ドルの赤字から、赤字幅が拡大した。また南米は第3四半期、3200万ドルの赤字。前年同期の黒字が、赤字に転じた。
また、イグニッション(点火)スイッチの不具合による大規模なリコール(回収・無償修理)の対策費用として、第3四半期に7億ドルを計上。これも、収益を圧迫する要因となった。
GMのメアリー・バーラCEOは、「北米と中国での成長が第3四半期、堅調な結果をもたらした。ロシアや南米は困難な環境にあるが、収益性を計画通り、高めていく」と述べている。