自動車メーカー特許資産規模ランキング、トップはトヨタ…パテントリザルト調べ

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トヨタ自動車本社(参考画像)
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パテント・リザルトは、独自に分類した自動車メーカーを対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「自動車メーカー 特許資産規模ランキング」をまとめた。

2013年4月1日から2014年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計。その結果、1位 トヨタ自動車、2位 本田技研工業、3位 日産自動車となった。

1位 トヨタ自動車の注目度の高い特許には、「停止距離に応じて適正な速度パターンを生成し、燃費の向上を可能とする車両走行制御に関する技術」や、日本軽金属との共同保有となっている「品質安定化および効率化、操業安定化を図ることのできるアルミニウム合金ビレットの生産技術」が挙げられる。いずれも、比較的近年となる2009年の特許出願だが、後発の特許審査の過程で、拒絶査定における先行文献として審査官に引用されている。

2位の本田技研工業は、「制御性を向上させることができる自動変速機の油圧制御に関する技術」などが注目度の高い特許として挙げられる。同特許は、PCT国際出願からの移行となっており、パテントファミリーの情報を確認すると、日本のほかには、米国で特許取得済み、中国で実体審査中であることが分かる。また、デンソーによる特許出願審査の過程で、拒絶査定における先行文献として審査官に引用されている。

3位 日産自動車の注目度の高い特許には「シーリングスクリーンをドアインナーパネルに貼着した場合における水密性、気密性が高いドアのシール構造」が挙げられる。同特許は、中国への特許出願を理由として2012年末に早期審査請求を行ったものの、拒絶査定となったが、不服審判請求を経て、特許査定となっている。

《纐纈敏也@DAYS》

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