米国の自動車最大手、GMは10月1日、顧客を重視した新たな戦略的計画を発表した。
GMは、過去に販売した車両について、イグニッション(点火)スイッチの不具合による大規模なリコール(回収・無償修理)を実施。このリコール発表が遅れたために、組織的なリコール隠しの疑いがかけられた。
GMは10月1日、米国ミシガン州にあるミルフォード・プルービング・グラウンド・テストコースにおいて、投資家や金融アナリスト向けのカンファレンスを開催。GMのメアリー・バーラCEOとリーダーシップチームは、GMが最も価値のある自動車会社になるために、顧客にフォーカスした戦略的計画を発表している。
戦略的計画の柱となるのが、「商品と技術でリードする」こと。2015年、GMのグローバル新車販売台数の約27%が新規車両、または18カ月以内に改良されたものになる。GMによると、この数字は2016年と2017年には38%に上昇し、2019年には47%に達するという。財務面では、次の10年間で、調整後EBITベースで、9‐10%の収益達成目標を掲げる。
GMのメアリー・バーラCEOは、「このリーダーシップチームと共に9か月間、GMの将来の目標と具体的なアクションプランの設定のために、重要な時間を費やしてきた。この戦略的計画は、顧客にGMの商品を買い続けてもらうために、その過程において、重要な株主価値を創造する方針。顧客と接する全ての可能性は、強い関係を構築する機会」とコメントしている。