ドイツの高級車メーカー、メルセデスベンツ傘下のスマートは10月2日、フランスで開幕したパリモーターショー14において、新型『フォーツー』をワールドプレミアした。
新型スマート フォーツーは、メルセデスベンツを擁するダイムラーと、ルノーの提携の成果を生かして開発。車台は2014年3月、ジュネーブモーターショー14で発表された新型ルノー『トゥインゴ』と共用する。駆動方式は、歴代フォーツーのRRレイアウトを受け継ぐ。
新型のボディサイズは、全長2690×全幅1660×全高1550mm、ホイールベース1873mm。現行フォーツー(全長2740×全幅1560×全高1540mm、ホイールベース1865mm)と比較すると、全長が50mm短くなり、全幅が100mm拡大した。
全長の短縮に加えて、ショートオーバーハング化やステアリング切れ角を大きく取るなどして、取り回し性を追求。新型の最小回転半径は3.65m。現行型の4.37mから、さらに取り回し性を引き上げた。
リアに置かれるエンジンは、新型トゥインゴと共通で、2種類の直列3気筒ガソリンエンジンを設定。自然吸気版は、排気量999ccで、最大出力71hp、最大トルク9.3kgmを発生する。ターボ版はさらに排気量が小さい898ccで、最大出力90hp、最大トルク13.8kgmを引き出す。トランスミッションは、6速デュアルクラッチを新開発。
パリモーターショー14のプレスカンファレンスには、スマートブランドのトップ、アネット・ヴィンクラー氏が登壇。「完璧なシティカーの新世代モデルは、今までにないスマートさを増した。全長2690mmの超コンパクトカーは、引き続きフランスのハンバッハ工場で生産される」と語っている。