ボルボの新パワートレイン Drive-E…ガソリン/ディーゼル共通設計で効率化

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ボルボ・V60 R-DESIGN
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ボルボ『S60』『V60』シリーズの「T5」に搭載された新パワートレイン“Drive-E”は、今後すべてのボルボに搭載すべく開発されたものだ。

ボルボは現在、4/5/6気筒、ガソリン/ディーゼルと多くのエンジンバリエーションを抱えているが、今後全てのクルマにこの4気筒2リットルのDrive-Eを搭載していくことで、大幅な効率化を目指している。

ボルボ・カー・ジャパン コーポレート・コミュニケーション部の相良賢一さんによると、まず、車体設計において効率化を図ることができるという。「6気筒のエンジンベイに4気筒を乗せると(4気筒の方がエンジンサイズが小さいので)無駄なスペースが発生するが、このDrive-E搭載のみであれば、エンジンサイズはある程度(補器類の有無等で多少変わるが)決まるので、車体設計の最適化ができる」と話す。

もちろん、「エンジンの種類が少なくなれば、製造単価も下がり、製造効率は上がる」。しかし、ボルボはコンパクトから大型のSUVまで幅広いバリエーションを持ち、「マイルドなパワーから、ハイパワーまでエンジンをそろえなければならない。その場合には過給器に頼ることにした。現在の技術では、ガソリンもディーゼルもエンジンブロックについては共有化ができる」と相良さん。

基本的な考え方は、「ガソリンエンジンをベースに補強して、ディーゼルにも耐えうるように開発している」と説明。

その考えからディーゼル用は、高圧縮に対応できるように、シリンダーにスリーブを打ち込むなどをしているが基本的に共用。「組み立ラインもディーゼルとガソリンが一緒に流れるようになっている」と述べる。また、ディーゼルとガソリンの部品は、「共通部品は25%くらいで、類似部品50%、異なる部品25%くらい」だと説明した。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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