【EVEX2014】EV自体を急速充電器に…”電欠レスキュー”を提案するマイダス・ラボ

EVの普及のためには充電スタンドの設置を急ぐ必要があるが、ある程度設置が進んだとしても、ユーザーのガス欠ならぬ電欠の不安を完全に払拭することは難しい。この電欠への不安を解消させることが、現実的に有効な対策と言うのがマイダス・ラボの河島社長の考えだ。

エコカー EV
日産リーフのトランクに搭載された急速充電器ORCA Inseptive
  • 日産リーフのトランクに搭載された急速充電器ORCA Inseptive
  • PCを接続すると充電状況が確認できる
  • wifi接続でスマホでも確認可能。実際の操作はスイッチを押すだけだ
  • 電力の供給はCHAdeMOソケットにケーブルを接続
  • 電欠のEVにもケーブルを接続し、急速充電
  • EV商用車のe-NV200にも急速充電器を搭載。こちらの方がサービスカーとして充実できそうだ
EVの普及のためには充電スタンドの設置を急ぐ必要があるが、ある程度設置が進んだとしても、ユーザーのガス欠ならぬ電欠の不安を完全に払拭することは難しい。

この電欠への不安を解消させることが、現実的に有効な対策と言うのが「EVEX(EV・PHV普及活用技術展)2014」に出展したマイダス・ラボの河島社長の考えだ。「もし電欠で立ち往生してしまったらお手上げ、と思ったら一般のドライバーはEVに手を出しにくいんです。充電スタンドの充実化も大事ですが、電欠への対策をしてやることが、EVへの乗り換えを後押しすることになります」。

そこで同社が提案するのが「電欠レスキュー」だ。これは電欠で立ち往生したEVに、EVで駆け付け、近くの充電スタンドまで自走できる分だけ急速充電するシステム。「システム自体はイタリアのアンドロメダ社の製品です。これはCHAdeMOのコネクターから電力を出力できる仕様のEVであれば、クルマに搭載するだけで急速充電器として使えるのです」(河島社長)。

エンジン車のバッテリー上がりの時のようにCHAdeMOで直接EV同士を接続すればいいのでは、という考えも浮かんできそうだが、それは非常に危険なのだとか。
「直接接続してしまうと、バッテリーが燃えてしまうかもしれないくらい危険です。EVのバッテリーシステムは、バッテリーが要求する電圧、電流に調整して送ってやる必要があるんです」。

デモで急速充電を行ってもらったところ、供給電圧は約400Vで40kWもの大電流を送っていることが分かった。充電量が高まっていくと、徐々に電力を弱めていくことでバッテリーの発熱を制御するようだ。

現在は日産自動車と各ディーラーに配備していく話を進めているそうだ。システム自体の価格は325万円だが、現在申請しているEVスタンドの補助金を利用することで実質200万円程度で電欠レスキューとしてEVを活用できるようになると言う。

先頃登場した日産のEV商用車『e-NV200』に、この急速充電器と工具類を搭載したサービスカーが街を走り回る姿を見るのも、そう遠くないかも知れない。
《高根英幸》

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