【新聞ウォッチ】赤字拡大、無配転落、株価急降下…ソニーに問われる「愚直さ」

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年9月19日付

●円108円、1か月で6円安、輸入品値上がり、家計負担増警戒も(読売・1面)

●10月にモーターフェス(読売・10面)

●ホンダ、水素ステーション設置(読売・10面)

●ソニー株が急落(読売・10面)

●体感、思わずのけぞる進化、東京ゲームショウ(朝日・8面)

●中間層に照準、インドネシアモーターショー開幕(産経・11面)

●スズキの2車種45万台リコール、出火の恐れ、日産は1万8000台(東京・7面)

●ホンダ、トヨタ並み、燃料自動車700万~800万円(日経・11面)


ひとくちコメント

当然といえば当然である。業績の下方修正と無配転落を発表し、漂流が止まらないソニーの株価が急落した。9月18日の終値は前日比183円50銭安の1940円で、下落率は8.64%にもなった。

ソニー株は一時、1844円まで下落。米国の格付け会社スタンダード・アンド・プアーズは「ソニーを格下げする方向で見直す」と発表したほどだ。

民間の企業1社が「社説」に取り上げられるのも珍しいことだが、きょうの産経、東京、日経の3紙が経営不振にあえぐソニーをテーマに上げている。

このうち、産経は「心躍る商品再び生み出せ」をタイトルに「自動車と並ぶ輸出産業の代表格である電機の復活に向けて、ソニーによる経営改革に期待したい」とエールを送る内容だ。

東京も「自由闊達に復活めざせ」として「大胆な戦略見直しと影を潜めている創造性で、日本が誇る世界ブランドを復活してほしい」などと、ソニーの復活を期待。

一方で、日経は「ソニーはいつまで漂流を続けるのか」との見出しでもわかるように手厳しい内容だ。文中でも「見通しが甘いといわざるを得ない」とか「ソニー全体としてどんな企業を目指すのか、ビジョンが見えない」。さらに「ソニー再生に向けて、社外取締役の本気度や力量、見識が問われる局面でもある」と結んでいる。

戦後間もなく起業したベンチャー企業がいつの間にか「世界のソニー」と呼ばれるようになったが、創業家が去ってからの「継承」がいかにむずかしいのかを改めて痛感させられる。死に体のソニーを復活させるには、美辞麗句を並べるのではなく、ひたすら愚直に経営改革に取り組むほかにないだろう。
《福田俊之》

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