国内企業として初
三菱商事は9月12日、コートジボワール共和国沖合の石油・ガス探鉱鉱区権益を、米アナダルコ社より20%取得することで合意した。
コートジボワールは西アフリカに位置し、近年同地域は、隣国のガーナ共和国において大規模油田が発見されるなど、世界的にも有望な石油・ガスの埋蔵地域の一つとして探鉱事業が活発に展開されている。
アナダルコ社は業界でも随一の深海域での探鉱/開発技術を持っており、三菱商事は長年蓄積してきたアフリカ西岸部での知見を活かすことで、日本国内の企業として初めてコートジボワール共和国での石油・ガス探鉱事業に取り組む。
(画像はプレスリリースより)
石油・ガスの胚胎を確認
今後は、コートジボワール共和国政府から承認を得て、同権益の譲渡が完了する予定で、対象鉱区は、コートジボワール共和国南岸から約50km沖合、水深2,000m深海に位置するCI-103鉱区となる。
2012年に行われた探鉱井掘削では、既に石油・ガスの胚胎が確認されており、現在はアナダルコ社、タロー社、コートジボワール共和国・国営石油会社ペトロシ社が権益を保有している。
三菱商事の参画後には、アナダルコ社35%、タロー社30%、ペトロシ社15%、三菱商事20%の権益比率にて地質調査や試堀井堀削等、開発投資意思決定に向けて探鉱事業を推進する。