ヤマハ発動機は、初心者や小柄な人向けに開発した新型の電動アシスト自転車『PAS SION(パス シオン)』を10月10日から順次発売すると発表した。サドルの最低地上高を670mmと従来機種より35mm下げ、身長133cmの人でも乗れるようにしたのが特徴。
PASの商品企画担当主査を務めるSPV事業部マーケティング部の鹿島泰広氏は「ずばり、みんなに自慢したくなる『やさしいPAS』というのが、このモデルのキーワード。扱いやすさにこだわった軽量な車体にした」と語る。
具体的には「テコの原理を応用して軽い力でスタンドがかけられるアルミ製のスタンドを新作。さらにリアキャリアに専用の取っ手をもうけることで、スタンドを踏む際のテコの原理と、キャリアを持って引っ張り上げるという2つの組み合わせで、従来のモデルより格段にスタンドがけが楽になる」という。
さらに「乗り降りしやすい低床フレームの採用で、20インチモデルは歴代のPASシリーズの中でダントツのサドル高の低さを実現した」と強調。
また軽量化に関しては「アルミの素材を従来モデルよりも使っている。主要モデルではポロカーボネイトを使っている泥除けをアルミに変えた。またコストとしてはかなり負担が大きいが、フロントホークもすべてアルミで造った。これにより絶対重量としての軽さとハンドリングの良さにもこだわった」と説明した。
20インチモデル『パス シオン-U』の最低サドル地上高は670mm、重量は22.2kgで、従来機種に比べて35mm低く、0.5kg軽量化した。また24インチモデル『パス シオン-V』はそれぞれ690mm、23.9kgで従来機種より25mm低く、1.6kg軽くなっている。税込価格はUが11万2320円、Vが11万3400円。