GSユアサは、日本車輌製造が7月に発売した世界初の新世代電動式キャリヤ「NeGEM(ネジェム)」に、リチウムイオン電池システムが採用されたと発表した。
従来、製鉄所や造船所などで大型重量物を運ぶ重量物搬送車両(キャリヤ)の動力源は大型ディーゼルエンジンが主流だった。日本車輌製造が開発した「NeGEM」は、環境に配慮した経済性の高いキャリアで、EV運転時は排気ガスの排出やエンジン音がなく、快適な作業環境を実現する。
工場などで多く使用される交流200V電源からプラグイン充電が可能で、航続距離が長い場合は小型エンジン駆動発電機で充電しながらの走行が可能。
この「NeGEM」には、GSユアサのリチウムイオン電池モジュール「LIM50E-8」を搭載する。このリチウムイオン電池システムは、数多くの走行試験を実施し、GSユアサと日本車輌製造が開発した。
GSユアサのリチウムイオン電池は人工衛星などの特殊用途、鉄道車両やマテリアルハンドリングシステムなど、様々な分野で広く採用されている。ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車など電動化車両の需要が拡大している車載用とともに、同社では今後、産業分野でも用途拡大を図り、環境負荷低減に貢献していくとしている。