上田~別所温泉間(長野県上田市)11.6kmの別所線を運営する上田電鉄はこのほど、7200系7253号編成(モハ7253+クハ7553)を9月限りで引退させると発表した。関連イベントとして「電車の検査・試運転体験ツアー」と「7253編成ラストラン・トレインイベント」が行われる。
7253号編成は1993年、東京急行電鉄(東急)から譲り受けた7200系2両編成5本のうちの1本で、1967年に製造。前面がくの字に折れ曲がった「ダイヤモンドカット」の形状が特徴になっている。
2005年には、かつて別所線で運用されていた「丸窓電車」ことモハ5250形をイメージした装飾が施され、「まるまどりーむ号」の愛称が付けられた。側面窓の一部はシールを使い、モハ5250形の特徴だった楕円(だえん)形状の窓を再現。車内もカッティングシートを使って木目調に装飾されている。
「検査・試運転体験ツアー」は9月23日の8時30分から13時まで実施。親子限定イベントとなっており、下之郷車庫で7253号編成の検査・試運転体験などが行われる。参加費用は大人3000円・子供1000円で募集人数は15組30人。申込みは9月7日まで往復はがきで受け付ける。
「7253編成ラストラン・トレインイベント」は9月27日に実施。12時00分から13時30分にかけ、7253号編成で下之郷駅から上田駅まで往復する。下之郷駅に到着後は車庫内での写真撮影が可能で、グッズ販売も行われる。募集人数は100人。こちらも申込みは9月7日まで往復はがきで受け付ける。
今回の7253号編成の引退により、別所線の7200系は7253号編成と同様に「まるまどりーむ号」に改装された7255号編成(モハ7255+クハ7555)の1本だけとなる。