伊賀鉄道は8月18日、近畿日本鉄道(近鉄)のダイヤ変更(改正)にあわせ、伊賀線のダイヤ改正を9月21日に実施すると発表した。利用実態を踏まえて増発するほか、近鉄線との乗継ぎを改善。全区間を直通する列車も増やす。
伊賀線は三重県伊賀市内の伊賀上野~上野市~伊賀神戸間16.6kmを結ぶ鉄道路線。伊賀上野駅でJR関西本線、伊賀神戸駅で近鉄大阪線と、それぞれ接続している。以前は近鉄の路線だったが、2007年10月1日からは伊賀鉄道が近鉄から施設を借りて列車を運行する体制に変わった。上野市駅を境に運行系統が分かれており、全区間を直通する列車は少ない。
伊賀上野~上野市間では、平日に上野市11時09分発の伊賀上野行きと、伊賀上野9時53分発の上野市行きを増発し、1日の運行本数は1往復多い23往復になる。土曜・休日も上野市発11時09分・17時40分の伊賀上野行きと、伊賀上野発9時54分・17時22分の上野市行きを増発し、現在より2往復多い22往復になる。このほか、平日の上野市21時48分発の伊賀上野行き最終列車を2分繰り下げて21時50分発にする。
上野市~伊賀神戸間では、平日に近鉄特急との接続を改善。上野市10時07分発の伊賀神戸行きを現行より6分繰り上げて10時01分発とし、伊賀神戸駅で10時32分発の大阪難波行き特急に接続させる。上野市11時07分発の伊賀神戸行きも11時00分発に変更し、伊賀神戸駅で11時32分発の大阪難波行き特急に接続させる。このほか、平日に限り伊賀神戸6時08分発の初発列車を1分繰り上げて6時07分発にする。
伊賀上野~伊賀神戸全区間を走る直通列車は、平日を現在より上り3本・下り2本増やして上下各9本とし、土曜・休日も現在より上下各5本増やして上り11本・下り12本にする。