“着せ替え”もできるダイハツの軽オープンスポーツ『コペン』。趣味性の高さは間違いなく軽カーNo.1。それだけに「ユーザーのオーディオへの関心も高い」と用意されたのが、かつてホームオーディオで数々の名機を輩出してきた「DIATONE」のプレミアムサウンドシステムだ。
実はコペンのベースモデルには、16cm口径ウーファーとツィータを組み合わせたスピーカーは備えられているものの、そのままではオーディオやナビを取り付けることはできない。それを可能にするために用意されたオプションが「純正ナビ・オーディオ装着用アップグレードパック(1万6200円)」だ。これを選ぶと、ステアリングにオーディオコントロール用スイッチが備わるだけでなく、ダッシュボード上にはAV一体型ナビも装着可能な2DINサイズのインパネオーディオクラスターが装着される。この状態になって初めて“オーディオレス”仕様となるのだ。
次に組み合わせるべきオーディオシステムだが、メーカーの推奨品として新たに用意されたのが、冒頭で触れた「DIATONE」の名を冠した『DIATONE SOUND.NAVI』だ。このモデルは、音質にこだわって開発された市販モデルをベースに幅200mmのワイド仕様としたAV一体型ナビで、イコライザープリセットにはコペン専用モードを用意。このモードを選ぶだけでコペンに最適な音場設定が実現するというものだ。
このナビを選ぶと自動的に組み合わされるのが16cmコアキシャル型2ウェイドアスピーカーだ。NCV(ナノ・カーボナイズド・ハイベロシティ)振動板を用いたコーン紙は、軽量な素材を活かして高剛性としなやかさを両立。これが張りがあって深みのあるサウンドを再現する。また、コーン紙を駆動するマグネットの大口径化は低歪率にも大きな効果をもたらすという。さらにツィーターをドライバー側に約10度傾けることで、素直な高域特性を実現してもいる。
このプランを選ぶとオリジナルで装着されていたスピーカーとトレードインされ、一方でピラーに装着されていたツィーターはそのままユニットだけ残されて使われなくなる。もし、音質重視ではなくオリジナルスピーカーをそのまま活かしたい場合には推奨のDIATONEではなく、それ以外のディーラーオプションナビを選ぶことも可能だ。この時もステアリングのオーディオコントロールはそのまま利用できる。
また、ディーラーオプションでインパネオーディオクラスター(3780円)とそれに組み込まれるパネルサブアッシー(1890円)だけを注文し、好みのカーナビやオーディオを組み合わせることも可能だ。この場合、ステアリングのオーディオコントロール用リモコンは装着されないが、カー用品店で売られている市販ナビを組み合わせても構わない。ただし、この場合は取り付けキットやボルトキットを購入して用意しておく必要がある。とはいえ、利用シーンに応じて自分に最適なシステムを選べるのが新型コペンの魅力でもあるのだ。