日本郵船グループのウィングマリタイムサービスが所有する環境配慮型タグボート(エコタグボート)「翼」が、日本マリンエンジニアリング学会が選ぶ「マリン・エンジニアリング・オブ・ザ・イヤー2013」を受賞した。
今年で10回目を迎えるマリン・エンジニアリング・オブ・ザ・イヤーは、舶用機関・機器分野で優れた技術開発成果を賞する日本マリンエンジニアリング学会の特別賞。日本郵船グループは2005年に、自動車運搬船「Lyra Leader」と、2011年のNYKバルク・プロジェクト輸送が所有・運航する空気潤滑モジュール運搬船「Yamato」、「Yamatai」に続き、3度目の受賞となる。
「翼」は国内初の船舶用ハイブリッド推進システムを搭載し、バッテリーの充電に陸上の電源設備から給電することで、二酸化炭素の大幅削減に成功。2013年度は、港内での年間CO2排出量20%削減を達成するなど、環境負荷低減と省エネルギー性能が高く評価された。
日本郵船グループは、ハイブリッドタグボートのほか、LNG燃料タグボートの建造も進めており、新中期経営計画に掲げた「きらり技術力」を活かすことで、今後も省エネとCO2削減を推進し、地球温暖化の抑制に取り組むとしている。