スカイマーク、経常赤字54億4800万円「継続企業の前提に重要な疑義」…2014年4-6月期決算

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スカイマーク向けA380(参考画像)
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  • A380スカイマーク塗装(イメージ)

スカイマークが発表した2014年4-6月期(第1四半期)の決算は、経常損益が54億4800万円の赤字となった。前年同期は12億300万円の赤字で赤字幅が拡大した。

売上高は前年同期比1.5%減の181億9400万円と減収となった。就航路線の見直しにより、提供座席数が同8.7%増加し、旅客数も比例して増加したものの、競争激化に伴い旅客単価が下落したことから、旅客収入は同2.3%の減少となった。

営業損益は55億2600万円の赤字だった。エアバスA330-300型機の導入に伴う航空機材費の増加、同機導入に係る運航乗務員訓練費の増加、整備部品費の増加に加え、原油価格水準が高値で推移したことによる航空機燃料費の増加などが影響した。

当期損益は57億9500万円の赤字だった。

通期業績見通しは前回予想を据え置いた。

一方、同社はエアバスと計6機の『A380』の購入契約を締結していたが、7月25日に、契約解除する通知を受けた。契約解除通知は、現在スカイマークに内容の妥当性などについて法的助言を得ながら対応策を検討しているとしている。

スカイマークがエアバスに支払い済みである前払金、約260億円は全額返還されない可能性があり、その他の部分に係る影響も現時点では、その額を合理的に見積もることが困難であることから、財務諸表には反映していない。

また、エアバスから支払いを求められている多額の解約違約金については、金額に合理性がないとして、法的手段も視野に入れながら対応策を検討するとしている。

業績悪化とエアバスとのA380問題から、同社は「継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような状況が存在している」としている。

《レスポンス編集部》

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