【ダイハツ コペン ローブ 試乗】実際のスピード以上に疾走感を味わえる…吉田由美

試乗記 国産車
ダイハツ・コペン ローブ
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ダイハツ『コペン』…。去年の東京モーターショーでその姿を現し、“着せ替え”という度胆を抜くコンセプトで注目を集めました。

おそらくボディの“着せ替え”は、誰もが頭に浮かんだことはあっても、現実的には難しいという結論となって、これまで実現しなかったのでしょう。それが、インテリアはもちろん、ボディも13個の樹脂パーツにすることによって“着替え”を実現。しかも、このできそうでできなかったことを、軽自動車で実現したからスゴイ! いえ、むしろコンパクトな軽自動車だからこそ実現したのかもしれません。しかも、この樹脂でできた外板は軽く、私でも軽々持てるほど。

しかしそうなると、安全面が不安。従来はボディ全体で剛性を確保するところを、骨格のみで確保しなければならないという難問をクリアせねばなりません。それも「Dフレーム」という構造で解決。

この“着替える”ことが、お洒落のためや飽きたからということではなく、切実に待っていた人もいるようです。たとえば海岸沿いの地域は、道が狭く、潮風でクルマのボディが痛みやすいという悩みも‘着替える’ことのできる軽自動車ということで解消されそうな予感。

ちなみに“着替え”のお値段は吉田由美的リサーチによれば、工賃込みで約35万円程度になると予想。

さてさて、その新型コペンは、外から見るとだいぶコンパクトに見えますが、乗ってみると見た目ほどの狭さではありません。これは、シートが大きめなので、自分のエリアは確保できているからかも。とはいえ、ドアギリギリまでシートが接近しているので、余分な隙間は無し。まるで、玄関を開けたらいきなりリビングみたいな、ワンルームマンション的な感じ。

軽自動車なので、排気量は660cc。もちろん大排気量の車に比べると、速さは期待できませんが、それでもなかなか伸びのいい加速と風と一体となって走る様は、実際のスピード以上に疾走感を味わえて気持ちいいですよ。

さらにMTよりCVTのほうが燃費がいいのも大きな特徴ですが、電動式の2シーターオープンカーなので、手軽にオープンカーライフを楽しめることが何より嬉しいですよね。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

吉田由美|カーライフ・エッセイスト
短大時代からモデルを始め、国産メーカーのセーフティドライビングのインストラクター経て2000年に「カーライフ・エッセイスト」に転身。クルマまわりのエトセトラについて独自の視点で自動車雑誌を中心に、テレビ、ラジオ、web、新聞、トークショー、講演会などで広く活動中。3つのブログを展開し、中でも「なんちゃってセレブなカーライフ」は1日約20万アクセスの人気を誇る。

《吉田 由美》

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