鉄道運転事故は約3%減少…2013年度

鉄道 行政

国土交通省鉄道局は7月30日、2013年度に発生した鉄道の運転事故と輸送障害の概要を発表した。運転事故は前年度に比べ26件(3.2%)少ない785件で、死者も21人(7.1%)少ない274人。輸送障害は前年度より286件(14.2%)少ない1728件だった。

運転事故のうち、列車の衝突・脱線・火災による列車事故は17件発生。前年度より5件減った。乗客の死者はゼロだったが、負傷者は前年度より10人多い99人だった。踏切事故は287件で、前年度より8件(2.7%)減少。死者も30人(24.8%)少ない91人だった。このうち自動車などの直前横断による事故は140件で3件(2.1%)減少。死者は26人(29.9%)減の61人だった。

人身事故は前年度に比べ9件(2.1%)少ない420件だったが、死亡者は11人(6.4%)増の183人。線路内立入などでの接触による事故は4件(2.1%)減って189件だったが、死亡者は8人(5.5%)増えて153人となっている。ホームでの接触事故は3件(1.3%)減の220件、死亡者は6人(25.0%)増の30人だった。

列車の運休や旅客列車の30分以上の遅延などによる輸送障害は5324件で、前年度に比べ559件(9.5%)減少した。このうち、鉄道の係員や車両、施設が原因の障害は1560件で、前年度に比べ78件(4.8%)の減少。係員に起因するものは32件(12.2%)増えたが、車両に起因するものは78件(8.5%)減の839件、施設に起因するものは33件(7.2%)減の425件だった。

線路内立入などによる輸送障害は2036件で、前年度に比べ195件(8.7%)減った。このうち自殺によるものは599件で32件(5.1%)の減少。動物によるものも49件(9.5%)減の465件だった。自然災害による輸送障害は1728件で、前年度に比べ286件(14.2%)減少した。

鉄道局は人身事故について「ホームの安全対策としてホームドア等の整備や、『プラットホーム事故ゼロ運動』等により、今後も事故防止を図っていきます」としている。

《レスポンス編集部》

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