丹後海陸交通、「海の京都」事業にあわせラッピングバスなど運行

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「海の京都」事業にあわせて運転される丹後半島周回バス「ぐるたんバス」。使用車両のうち2両はラッピングバスとなる。
  • 「海の京都」事業にあわせて運転される丹後半島周回バス「ぐるたんバス」。使用車両のうち2両はラッピングバスとなる。
  • 1983年に廃止された天橋立・宮津~伊根間の航路も31年ぶりに観光航路として復活する。写真は伊根航路に投入される新造船の「KAMOME6」。
  • ぐるたんバス運行と伊根航路復活にあわせ、鉄道やバス、航路を組み合わせた割引切符も発売される。画像はぐるたんバスと北近畿タンゴ鉄道宮津線を組み合わせた「ぐるたんパス」。

丹後海陸交通は6月25日、丹後半島を中心とした地域で「ぐるっと丹後周遊バス(ぐるたんバス)」を運転すると発表した。天橋立・宮津~伊根間を結ぶ「伊根航路」も31年ぶりに復活。同時に鉄道とバス、航路を組み合わせた割引切符が発売される。

京都府が中心になって展開している丹後半島の広域観光プロモーション事業「海の京都」の一環。ぐるたんバスは天橋立駅から経ヶ岬展望所など丹後半島の観光地を回り、網野駅を経由して浜詰・夕日ヶ浦に向かう1方向のみ運転する。運転日は7月19日から11月30日までの土曜・休日で、運転本数は1日8便。天橋立駅を8時40分から15時40分まで1時間おきに発車する。使用車両のうち2両は「上品な外観と落ち着いた内装の海の京都をイメージしてデザイン」したラッピングバスになるという。

運賃は「丹後全域上限200円バス」の運賃体系を適用。丹後半島を三つのゾーンに区分し、各ゾーン内は上限200円で乗車できる。200円区間をまたがって乗車する場合や別の路線に乗り換える場合は、さらに200円が必要になる。

伊根航路は1896年から地域住民の足として運航を開始したが1983年に終了しており、今回は観光航路として31年ぶりに復活する。運航期間は8月2日から10月26日までの土曜・休日で、天橋立桟橋~宮津桟橋~伊根(伊根浦舟屋群)間を運航。運航時刻は天橋立11時45分発、伊根15時00分発になる。大人運賃は片道1500円・往復2700円で、子供運賃はその半額になる。船舶は新造の「KAMOME6」を使用。1階客室は窓向きの座席などを設置し、2階デッキは「屋上庭園をイメージした緑のガーデンスタイル」とした。

このほか、割引切符「ぐるたんパス」「ぐるたんシーパス」も発売される。「ぐるたんパス」(大人1000円・子供500円)は7月19日から11月30日まで発売し、ぐるたんバスが自由に乗り降りできるほか、北近畿タンゴ鉄道宮津線の網野~天橋立間も上りのみ利用できる。「ぐるたんシーパス」(大人2000円・子供1000円)は8月2日から10月26日までの発売で、ぐるたんバスと一般路線バスが自由に乗り降りできるほか、伊根航路が片道1回限り利用できる。いずれも有効期間は当日のみとなる。

《草町義和》

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