大阪港と神戸港は10日、平成26年10月1日に阪神国際港湾として経営統合することについて大阪市、神戸市で合意した。
両港の埠頭会社を統合することで、阪神港の港湾運営会社としてコンテナ埠頭等の一体的な運営を行い、阪神港への集貨施策や荷主、船会社への港湾利用促進(ポートセールス)活動を効果的に行うとともに、経営の効率化にも寄与したい、としている。
今後は、国際コンテナ戦略港湾のめざす「北米・ヨーロッパを結ぶ基幹航路の維持・拡大」を図り、「利用者にとってのコスト低減やサービス向上」につなげることを目指す。
統合された新会社の社名は阪神国際港湾株式会社で、本社所在地は神戸市中央区御幸通8丁目1番6号 神戸国際会館20階、出資比率は、大阪市:神戸市=1:1で、統合スキームは上下分離方式。
この上下分離方式の統合とは、ガントリークレーンなどの港湾資産を統合会社が管理して、岸壁などの下物は両港の埠頭会社が管理し、統合会社にガントリークレーンなどの賃貸料を支払う、という方式。