英国スコットランドのエディンバラに5月30日、トラム(路面電車)が新たに開業、翌31日から営業運転を開始した。同市には1956年まで路面電車が運行されており、路線は異なるものの58年ぶりの復活となる。
路線はエディンバラ空港からヨーク・プレイスまでの約14kmで、停留所は15カ所設けられ、全線の所要時間は34分。車両はスペインの車両メーカーCAF製の7車体連接車で、27編成を導入。100%低床車両で、車内には車いす用スペースや、LEDと液晶ディスプレイの2種類の案内装置を設けている。
(試験走行時の前面展望。Edinburgh Tram公式Youtubeチャンネルより)
平日と土曜日は8~10分、日曜日は12~15分間隔で運行する。運賃は空港駅発着の場合が大人5ポンド(約850円)、他の停留所間は大人1.5ポンド(約250円)。停留所で購入するチケットのほか、ICカードやスマートフォンによるモバイル乗車券も利用できる。
運行はエディンバラ・トラム(Edinburgh Trams Ltd)が行う。同社は市内を運行するバス会社、ロジアンバス(Lothian Buses)とともにエディンバラ交通局(Transport for Edinburgh)の元で運営され、ICカードや1日乗車券を共通使用できるなど運営の一体化を図っている。