商船三井と伊藤忠商事が保有するLNG船『スピリット オブ ヘラ(SPIRIT OF HELA)』は、パプアニューギニアでエクソンモービル社が主導するPNG LNGプロジェクトにおける最初のLNGを積載し、日本へ向けて出港した。
本プロジェクトはパプアニューギニアにとって天然ガスを液化して輸出する初めてのプロジェクト。今後、日本等の顧客向けに長期にわたり安定的に供給される。
スピリット オブ ヘラは、本プロジェクトがパプアニューギニアの首都ポートモレスビー近郊に有する基地にてLNG積み込みを完了し、出港した。同船に積み込まれているLNG貨は東京電力に引き渡される。
また、パプアニューギニアからの最初のLNG輸出に先立ち、5月14日には、同国のピーターオニール首相が同船を訪問し、船内を見学した、という。
同船の概要は、全長が298.43m、全幅が46.00m、貨物タンク容量が17万5103.173立方m、船籍がバハマ国となっている。
PNG LNGプロジェクトは、エクソンモービル社が33.2%を出資し、他の6団体が参加して、年間690万tのLNGを生産する計画だ。