アイルランドの格安航空会社大手、ライアンエアーは5月19日、2014年3月期通期の連結決算を発表した。
総売上高は前年比3%増の50億3700万ユーロ、純利益は同8%減の5億2300万ユーロだった。減益の主な原因は、運賃収入の減少、ポンド安の進行、燃料コストの上昇。昨年9月、運賃の値下げとサービス改善策を実施したところ、下半期は旅客数と利用率の微増とやや持ち直した。
通年の旅客数は前年比3%増の8170万人。平均運賃の減少は付随サービス収入(座席指定や機内食など)の17%増でカバーした。付随サービス収入は総売上高の25%を占めるまでになっている。
2014年3月期の出来事としては、利用者満足度の向上、ウェブサイトのリニューアル、121路線の新規就航、準ハブ空港の増加、航空機180機の発注、4億8200万ユーロの自社株買い戻しなどがあった。