日産自動車の欧州法人、欧州日産は5月20日、新型『パルサー』をフランス・パリで発表した。今秋、欧州市場に投入され、フォルクスワーゲン『ゴルフ』などの競合車に挑む。
欧州で久々の復活を果たしたパルサーは、日産が再び、欧州で主力のCセグメントに参入するために開発した新型5ドアハッチバック車。デザインおよび開発は欧州で行い、生産は日産のスペイン・バルセロナ工場が担当する。
新型の全長は4385mm。フロントマスクには、最新の日産デザイン言語が導入され、新型『エクストレイル』や『キャシュカイ』と共通イメージの表情が与えられる。ホイールベースは2700mmと、クラス最長レベル。その効果で、後席の居住性に優れる。欧州日産は、「後席のひざ元のスペースは692mm。Cセグメントのどの競合車よりも広い」と自信を示す。
搭載エンジンは当初、ガソリン1、ディーゼル1の2種類。ガソリンはルノーが開発した「DIG-T」と呼ばれる直噴1.2リットル直列4気筒ガソリンターボ。最大出力115ps、最大トルク19.4kgmを発生する。このエンジンは、欧州向けの改良新型『ジューク』に採用済み。
ディーゼルもルノー製。1.5リットル直列4気筒ターボ「dCi」は、最大出力110ps、最大トルク26.5kgmを引き出す。欧州で重視されるCO2排出量は、95g/km以下と、環境性能は高い。