東武鉄道は4月18日、旧塗装の復刻車による10両編成の特別編成列車を、5月1日に東上線で運転すると発表した。同線の開業100周年記念事業の一環。これにあわせて記念セレモニーなども行われる。
特別編成列車は、ロイヤルベージュとインターナショナルオレンジの2色塗装を復刻した6両編成(8111号編成)と、セイジクリーム1色の塗装を再現した4両編成(81111号編成)を連結して運転する。運行時刻は森林公園9時12分発~池袋10時12分着、池袋10時25分発~森林公園11時22分着。いずれも一般営業列車の急行として運転し、通常の切符だけで乗車できる。
セイジクリームの復刻車は東上本線小川町~寄居間と越生線坂戸~越生間で運用されているが、ワンマン運転に対応した4両編成のため、単独では池袋~小川町間で運用できない。このため東武は、6両編成の2色復刻車と4両編成のセイジクリーム復刻車を連結して10両編成とし、池袋駅への乗り入れ運転を行うことにした。復刻塗装の2編成を連結して運転するのは、これが初めてになる。
当日は特別編成列車の発着時刻にあわせ、9時40分から10時25分まで池袋駅で開業100周年記念セレモニーを実施。特別編成列車の乗客には硬券タイプの乗車証明書などをプレゼントする。
開業100周年の記念乗車券も5月1日の9時から池袋駅などで発売する。池袋から大人470円区間、下板橋から子供80円区間、成増から大人150円区間、志木から大人200円区間、上福岡から子供100円区間の硬券乗車券5枚をセットにしたもので、東上線でかつて運用されていた車両や開業当時の駅の写真などをデザインした台紙が付く。発売額は1セット1000円、発売数は3000セット。
このほか、5月8日から13日まで「東武東上線開業100周年記念 東武東上線沿線まつり」と題したイベントを東武百貨店池袋本店で開催。つけ麺の元祖とされる「特製もりそば」を考案し、1961年に池袋に出店した「東池袋 大勝軒 本店」による東武限定ラーメンのイートイン、東上線の歴史を紹介するパネル展、東上線関連のグッズ販売などが行われる。開催時間は10時から20時(最終日は18時)まで。