独ダイムラー社で先端技術開発統括を務めるラルフ・ヘアトヴィッヒ氏は4月14日、都内で会見し同社の自動運転技術について「センサー類は市販のもの使うが、そこから得られた情報を独自のアルゴリズムを使ってリアルタイムで分析できるのが強み」との考えを示した。
ヘアトヴィッヒ氏は「我々の自動運転技術の特性としてセンサーなど市販のものを使っているが、重要な点はそのデータやイメージをいかに解析、分析するかということだ」と強調した。
ダイムラー社は2013年8月、ドイツ国内で『S500 INTELLIGENT DRIVE リサーチカー』による自動運転実験を実施。マンハイムからプフォルツハイムまでの全長約100kmを高速道路に加えて信号や歩行者や自転車が混合する市街地など様々なシーンを自動運転で走破した。
このS500 INTELLIGENT DRIVE リサーチカーに搭載された自動運転システムはすでに量産車で実用化されている運転支援機能をベースにセンサーやカメラの数や配置を改良することで対応しているのが特徴。
ヘアトヴィッヒ氏は米ググールの自動運転車について「素晴らしいシステムで大変尊敬している」としながらも、「スキャナーをたくさん屋根に乗せて走らせている。そうしたものは私どもにとって乗用車に採用するには大変高額すぎる」と指摘している。