エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン、日本初となるヘリ・フル・フライト・シミュレーターの運用を開始

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エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン、ヘリコプターフル・フライト・シミュレーターの運用を神戸空港事業所で開始
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エアバス・ヘリコプターズ・ジャパンは4月14日、日本初となるヘリコプター・フル・フライト・シミュレーター(FFS)の運用を神戸空港事業所で開始した。

FFSは、エアバス・ヘリコプターズ製小型双発ヘリコプターEC135P2+を再現しており、航空局による模擬飛行装置レベルCの認定検査に合格した。今回の認定により、FFSでの模擬飛行時間が航空法で定める飛行経歴として認められる。

FFSでは、ヘリコプターのコックピット、計器類やシステムが正確に再現、実機では実施不可能な緊急操作訓練、悪天候などの厳しい状況での操縦訓練を含む、様々な訓練を、安全に実施することが可能となる。様々な環境と状況を設定することができる。操縦士と整備士は、短期間で効果的に技能向上を図り、経験を積み、判断力を磨く訓練を実機より効率的に低コストで訓練することが可能としている。

FFSは、エアバス・ヘリコプターズが開発した標準的なEC135のフライトデータパッケージを組み入れている。実際のソフトウェアやパーツを使用することにより、エンジン、自動操縦装置その他あらゆるシステムを含む、ヘリコプター機能の完全な再現が可能。195種類の故障模擬や非常操作訓練も可能。

双発ヘリコプターEC135は、救難救助、救急医療輸送、消防、沿岸警備、警察活動、報道などを含む様々な用途で世界的に使用されている。

エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン・トレーニングセンターは、2012年にエアバス・ヘリコプターズの認定を取得した日本初のトレーニングセンターとして神戸空港事業所に設立した。エアバス・ヘリコプターズの認定を受けた日本人教官が、様々な訓練機材を使って緊急操作訓練、リカレント訓練、型式限定変更訓練、ミッション訓練などを提供している。2013年には操縦士30人、整備士185人の訓練を実施した。

エアバス・ヘリコプターズのトレーニングセンターは、世界25カ所に展開しており、民間・軍の操縦士、整備士、航空専門家のため、様々な領域のサービスを提供している。このうち、現在、世界中で21基のFFSが稼働している。

エアバス・ヘリコプターズ・ジャパンのステファン・ジヌー社長は「日本初となるヘリコプターフル・フライト・シミュレーターを導入することによって、メーカー認定の世界水準の訓練が国内で提供可能となる。ヘリコプターの安全運航を通して、日本の空の安全に貢献できるよう、引き続き尽力する」としている。

《レスポンス編集部》

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