ドイツ自動車部品大手コンチネンタルは4月3日、英国の合弁会社ザイテック・オートモーティブ(ザイテック)を完全子会社化することを発表した。将来的にザイテックは英国のコンチネタル・エンジニアリング・サービス社(CES)に吸収されると見られる。
今回の買収は、現在ザイテックが所有している50%の所有権をコンチネンタルへ譲渡し、以前からのコンチネンタルの保有分50%と合わせて、ザイテックがコンチネンタルの完全子会社になる形で実施された。買収価格については両社は開示しないことで合意している。
CESのマネージング・ディレクターであるベルント・ネイチェル氏は、「今回の買収で我々は増大するエンジニアリング・サービスのニーズに対応し得るようになる。自動車メーカー或いはサプライヤーからの要求に関わらず、電子ブレーキ、シャーシやパワートレインに関する特別な設計やコンポーネントを提供できる」と述べた。
ザイテックは、英国バーミンガム近郊のフレッドレイに本社があり、従業員数は約150人で、顧客にはヨーロッパ・アメリカ・日本の有名自動車メーカーが含まれており、『スマートEV』のモーターを担当したことで知られている。