【SUPER GT 第1戦】新規定GT500初戦、伊藤大輔&カルダレッリ組RC Fが勝利

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GT500優勝の伊藤大輔(右)とカルダレッリ。撮影:益田和久
  • GT500優勝の伊藤大輔(右)とカルダレッリ。撮影:益田和久
  • GT500優勝の#37 レクサスRC F。撮影:益田和久
  • GT500のスタート。ポールの#6 RC Fがトップを守る。撮影:益田和久
  • #6 RC Fはシフト関連のトラブルに泣き、決勝2位に敗れることに。撮影:益田和久
  • ゴール時、歓喜の#37 TOM'S陣営。
  • GT500決勝3位の#12 GT-R。撮影:益田和久
  • GT500決勝4位の#39 RC F。
  • GT500のホンダ勢最上位は#18 NSX(5位)。

2014年SUPER GTシリーズ開幕戦は6日、岡山国際サーキットで決勝レースを実施。新技術規定導入により全車ニューマシンでのシーズンインとなったGT500クラスの初戦を制したのは、伊藤大輔&アンドレア・カルダレッリ組レクサスRC Fだった。

前日に続いての低温、そして晴れと曇りを行ったり来たりしつつ時折雨になることも、という、つかみどころのない難しい天候状況なった決勝日。レースは当初予定2周のローリングラップにもう1周加えて、計3周ローリングののちにスタートが切られた(レース周回は1周減算の81周に)。予選5位ながら、他車よりもハード寄りと見られるタイヤで上位グリッドを確保できていた#37 KeePer TOM’S RC F(伊藤&カルダレッリ/タイヤはブリヂストン=BS)は、レースでも好調を持続し、序盤で3番手に浮上。20周目前後の強雨時には2番手へと上がり、ポール発進から逃げる#6 ENEOS SUSTINA RC F(大嶋和也&国本雄資/BS)に迫っていった。

ピット作業を経て再び差が開いたものの、カルダレッリからバトンを受けた伊藤は#6 RC Fの国本を追いかけていく。そして1秒前後圏での熾烈な攻防にもちこんだ末の55周目、抱えていたシフト関連のトラブルが深刻化してスローダウンした国本をパスし、ついに伊藤が首位に立った。

昨年から#36との2カー体制を復活させた名門TOM’S。移籍して#37の主戦となった伊藤は、若いカルダレッリとの相性も良く、充実した体制のなか、いい流れでシーズンを進めてはいたが、勝つことができなかった。それだけに「今年の早い段階でチームと(メインスポンサーの)KeePerさんに優勝をプレゼントしたいという強い気持ちで臨んでいた」と語る伊藤、その気持ちを初戦でカタチにすることに成功する。

新技術規定元年の初戦での勝利は「考えてみると確かにメモリアルな勝利だと思います」。だが、「だけどそれ以上に思うことは、昨年夏の開発テスト開始時の状況を考えると、よく勝てるクルマになったな、というのが正直なところです」と伊藤は語り、レクサス(トヨタ/TRD)の開発陣、チームスタッフ、そしてBS開発陣の仕事ぶりを讃えた。僚友カルダレッリの今日の雨中での走りも「勇気づけられた」と評し、それを受けたカルダレッリは「そう言ってもらえて嬉しい。新しいマシンでの新しい時代の最初のレースでの勝利で、とてもナイスなフィーリングだよ」と語っている。結成1年を経ての“現#37 TOM’S陣営”見事なる結実の勝利だった。

2位は#6 RC F。シフト関連トラブルは55周目以降も出たが、致命的な症状は“あの時”だけ、レース後は大嶋も国本も悔しさを滲ませていた。3位には#12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信&J.P.デ・オリベイラ/BS)が入り、日産勢最上位。4位は#39 DENSO KOBELCO RC F(石浦宏明&O.ジャービス/BS)、ホンダ最上位は5位の#18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT(山本尚貴&J.K.ベルネ/ミシュラン)だった。

いよいよ幕を開けた2014年SUPER GTシリーズ。次戦はゴールデンウイーク恒例の富士スピードウェイ戦、通常より長い500kmレースとして5月3~4日に開催される。

《遠藤俊幸》

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