三菱ふそうトラック・バスは3月28日、同社製大型トラック・バス(新長期排出ガス規制適合車)尿素SCRシステムへの自主対応を発表した。
今回の自主対応の該当車種は、新長期排出ガス規制適合車の大型トラック『スーパーグレート』、大型観光バス『エアロクィーン・エアロエース・エアロキング』、大型路線バス『エアロスター』『エアロスター-S』のいずれも2007年4月~2010年8月登録分。
自主対応の実施内容は、尿素SCRシステムへの未燃HCの付着を解消する昇温作業を車両点検の機会などを利用し実施するという。
このたび同社が自主対応に至った経緯は、2012年、中央環境審議会自動車排出ガス専門委員会の調査にて尿素SCRシステムを搭載した同社製新長期排出ガス規制適合車の使用過程車より、窒素酸化物(NOx)の排出量が規制値を超過する事例が判明した。この事例を受け管下に設置された「排出ガス後処理装置検討会」において、原因究明等の調査がなされてきたため。