気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2014年3月20日付
●ODAリベート1億円、外国公務員贈賄疑い、アジア3か国で(読売・1面)
●トヨタ1200億円で和解、大規模リコール、米司法省と(読売・2面)
●G8崩壊期危機、クリミア合併深まる対立「ロシア排除」米欧鮮明(朝日・1面)
●黒田日銀総裁就任1年「次のカード」市場注目(産経・11面)
●ソニー、部品メーカー選別、製品開発急ぐ、四分の一の250社に(日経・1面)
●インド2工場生産一部再開、トヨタ(日経・9面)
●インド「ダットサン」第一弾、日産発売、52万円から(日経・11面)
ひとくちコメント
「トヨタようやく幕引き」(読売)というタイトルもあれば、「長期化を回避」(東京)もある。長いか短いかはそれぞれの見方によるが、2009~10年にかけてトヨタ自動車が起こした大規模リコール(回収・無償修理)問題で、同社が米司法省に12億ドル(約1210億円)を支払うことで和解に達したそうだ。
きょうの各紙が「トヨタ1200億円で和解」などと、大きく報じている。アクセルペタルの不具合などで、延べ1000万台以上のリコールや自主回収を行ったが、規模が大きいのは対象の台数ばかりではない。この和解で、一連のトヨタ車の品質問題は収束に向かうことになるが、「米自動車業界が絡む和解額としては、これまでで最大」(読売)、「自動車メーカーが支払う金額では、過去最大規模になる」(朝日)という。
スケールの大きさといえば、今週末の3月22日と23日午後9時から2夜連続、TBS系で放送される大型ドラマ「リーダーズ(LEADERS)」も半端ではない。サブタイトルは「日本の未来を自動車に賭けた、先駆者たちの勇気と信念の物語」。原案は「小説日銀管理」と「トヨタ自動車75年史」、主人公は俳優の佐藤浩市氏がトヨタの創業者、豊田喜一郎氏をモデルに演じることから、言うまでもなく、トヨタの草創期を題材にした作品である。
制作にはトヨタが全面協力し、ロケ地は中国・上海から、福知山、豊橋、加古川、赤穂、奥出雲、藤岡、山口などに及んだそうだ。出演者も、香川照之、宮沢りえ、伊東四朗、吉田栄作の各氏ら豪華キャストが共演するという。気になるのは視聴率だが、今週末は夜桜見物もまだ早いだけに、ギョーカイ関係者にとっては、お茶の間のテレビの前にくぎ付で目が離せないだろう。