中国汽車工業協会は3月10日、中国における2月の新車販売の結果を明らかにした。商用車と輸出を含めた総販売台数は、159万6400台。前年同月比は17.8%増と、12か月連続で前年実績を上回った。
中国では2012年9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する不買の動きが出た。その影響を受けて、日系メーカーは9月以降、新車販売が減少。しかし、昨春以降は、回復基調が鮮明になっている。
日系メーカー3社の2月実績では、日産自動車が約7万1900台を販売。前年同月比は55.6%増と、2か月ぶりに前年実績を上回った。引き続き、セダンの新型『シルフィ』が販売の中心。
トヨタは約5万1900台を販売し、前年同月比は43.1%増と、6か月連続の前年実績超え。2013年8月末にモデルチェンジを受けた新型『RAV4』が、現地でのSUV人気を背景に、販売を伸ばす。2013年11月に投入した新型『ヤリス』と新型『ヴィオス』も人気。
ホンダは4万0858台を売り上げ、前年同月比は27.6%増と、引き続き大きく増加。6か月連続で前年実績を上回った。『CR-V』が前年同月比60.2%の大幅増。中国専用セダンの『クライダー』も支持を集める。
中国の2014年1-2月新車販売は、前年同期比10.7%増の375万2800台。2013年の新車販売は、前年比13.9%増の2198万4100台。初めて2000万台を超えると同時に、米国を上回り5年連続で世界一に君臨している。