【日産 スカイライン 試乗】ダイナミックな走りは圧巻…島崎七生人

試乗記 国産車
日産スカイライン350GTハイブリッドType SP
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数えて実に13代目。老婆心ながら思うのは、日産車ファンが“インフィニティバッジがついた『スカイライン』”に戸惑わないかどうか?ということ。もちろんプレミアムカーとして仕切り直しのための采配であり、事情は理解できるのだが……。

ともあれ新型は、説明されるまでもなく高級車然としていることは確かだ。横から見るとBMWのようなプロポーションはバランスがいいし、ボディの抑揚が穏やかになり少し脂が抜けた印象で、エレガントさが増した。全長で45mm、全幅で50mm拡大したが、ホイールベースは変わらず、取り回しの感覚もV36(先代)と同等レベルだ。

室内は現代的なデザインとなり、さすがに上質感が高い。新機軸の8&7インチワイドのツインディスプレイまわりも非常にスマートなデザインで、かつ操作性もいい。後席は頭上空間こそ欲張っていないが、ゆったりとした着座感になってる。

先代に続き用意されるBOSEサウンドシステムも新技術の「アドバンスドステージングテクノロジー」が冴える。開発チーム間で“サウンドバー”と通称された前方5個(インパネ上3個+左右ドア各1個)のスピーカーが、ボーカルや楽器の音の成分を巧みに振り分けて鳴らすことで、まさしく目の前に本物のステージがあるような、広がりとリアリティのある音を楽しませてくれる。

そして圧巻は走り。試乗会場で端的なフル加速&フル制動、スラロームが試せたが、ハイブリッド車ながらパワフルでダイナミックなことは理解できた。コンソールのスイッチで“ドライブモード”を切り替える(96とおりのカスタム設定も可能)ことで、好みの走り方にクルマの特性を変えることもできる。注目のステアリング・バイ・ワイヤも、モード切り替えで特性が大きく変わる。“スポーツモード”でのアソビのないクイックな車両の反応は異次元の感覚だが、高速レーンチェンジを含め操舵力が極端に必要になる(重くなる)など、現状の設定でいうと好みが分かれそうな場面もあるようにも感じた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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