海上保安庁、海上犯罪取締まり件数が3.3%減、漁業関係法令違反は5年連続で2000件超…2013年

船舶 行政
海上保安庁、2013年の海上犯罪取締り状況まとめ
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海上保安庁がまとめた2013年の海上犯罪取り締まり状況にいると、海上犯罪送致件数は前年比3.3%減の7201件だった。

各種法令別の送致件数については、前年と比べ大きな状況変化は無かったが、ここ数年増加傾向にある漁業関係法令は2459件で、2009年以降、5年連続で2000件を超えた。

全送致件数の内訳は、海事関係法令が41.3%と最も多く、次いで漁業関係法令の34.1%、刑法などの11.7%、海上環境法令の9.2%と続く。

海事関係法令違反の送致件数は2975件で、同6%減となった。法令別では、無検査航行、定員超過や区域外航行などを規定した船舶安全法違反の送致件数が1300件で、全体の約44%を占め、次いで船員の労働基準等を規定した船員法違反が638件。無資格運航の禁止などを規定した船舶職員及び小型船舶操縦者法違反が403件。

漁業関係法令違反(外国人漁業関係法令違反を除く)の送致件数は2450件、同8%減少した。無許可操業、区域・期間外操業などの「密漁」事犯は、2393件と大半を占める。

外国人漁業関係法令違反の検挙隻数は11隻で、前年より4隻増加した。法令別では、「外国人漁業の規制に関する法律」が2隻(領海内違法操業)、「排他的経済水域における漁業等の規制に関する法律」違反が6隻(無許可操業)、漁業法違反が3隻(立入検査忌避)。

刑法犯の送致件数は842件で、前年と比較し21件増えた。衝突や乗揚げなど、往来を妨害する罪が647件と全体の約77%を占める。次いで乗船者を負傷させるなど、過失傷害の罪が137件、窃盗及び強盗の罪が16件となっている。

《レスポンス編集部》

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