3月6日から9日の間に開催されるWRC第3戦のラリーメキシコは、高度が最も大きな問題となる。
ホストシティのレオンは1815mの高度を持ち、さらにシエラ・デ・ロボスとシエラ・デ・グアナフアト山地はほぼ2800mまで上昇する。
それはドライバーと副ドライバーに高山病を誘発するのに十分なだけでなく、最も高い場所での空気の薄さはワールドラリーカーにも同じ効果を持ち、それは車のパワーをおよそ25%ダウンさせる。
「通常と同じ過給圧を得るために、ターボへの負担が大きくなる。高高度に至ると、ターボのスピードを増加させることができないポイントに到達してしまうんだ」とMスポーツのエンジン専門家であるナイジェル・アーンフィールド氏は語った。
ドライバーにとって決定的な要素となるのは、彼等がコーナーでスピードを維持することだ。スピードを落としすぎたり、ミスを犯したりすると、次のストレートで回復する為にさらに多くの時間を失ってしまうからである。