【ルノー ルーテシアRS 試乗】いろいろなシーンで運転を楽しめるクルマ…松下宏

試乗記 輸入車

新しいルノー『ルーテシア』のルノースポール(RS)は、これまでのRSがガチガチのスポーツモデルだったのとはちょっと違って、ややおとなしめの雰囲気で仕上げられている。

日常ユースからロングドライブ、さらにはサーキットでのスポーツ走行まで、あらゆるシーンで走らせられるクルマを目指して開発されたからだ。

搭載エンジンはM5M型の直列4気筒1.6リットルの直噴ターボ仕様で、6速のEDC(エフィシェント・デュアル・クラッチ)が組み合わされる。ジューク用と同じエンジンながら、動力性能は147kW/240Nmで、より高回転まで回してパワーを伸ばすと同時に、より低回転で最大トルクを発生する設定である。

吹け上がりのスムーズさ、回したときのパワーの盛り上がりとも満足の行くもので、気持ち良く加速が伸びていく。それでいて、決してスパルタン過ぎるエンジンではなく、2ペダルで乗れる。箱根ターンパイクの登りでは、しっかりアクセルを踏めるのが良い。

ルーテシアRSは自動変速に任せたままでも十分に速いが、パドルを操作して積極的に変速させても良い。クロスしたギア比をうまくつなぐことで、意のままにクルマを操り、走らせている実感が得られる。

またローンチコントロールが装備されていて、発進時に思い切りアクセルを踏み込んでも、タイヤを空転させることなく、最適な発進を手助けしてくれる。ある意味でおせっかいな装備ともいえるが、こうした運転支援装備は基本的に歓迎していい。

足回りは硬めながらガチガチの硬さではなく、サスペンションがしっかりストロークして仕事をしているのが分かる。これはHCCという新しい構造のサスペンションを採用していることにもよる。

試乗したのがシャシー・カップだったので、シャシー・スポールに比べると車高が30mmほど低く、バネレートもやや高められているのだが、乗り心地に不快感はなく、快適で安定して速く走れる足回りとされていた。

ルーテシアRSはシャシースポールが299万円で、シャシーカップは309万円の設定。ベース車が約200万~240万円であることを考えると、この性能と仕様でこの価格差なら十分に納得できると思う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。
《松下宏》

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