日産自動車の田川丈二執行役員は2月10日の決算発表会見で、2014年3月期通期の業績予想達成について「第4半期の販売計画はラクではないが、達成に向けて取り組みたい」と述べた。
日産は昨年11月の第2四半期決算発表時に、今通期の予想を下方修正した。連結営業利益は従来の6100億円から4900億円(前期比12%増)に改めている。10日の第3四半期業績発表時に、日産はこの予想を据え置いた。
第3四半期までの累計営業利益が3007億円なので、ハードルはかなり高い。田川氏は業績の基礎となる世界販売について「第4四半期は第3四半期より29万台規模の上乗せが必要」と指摘、そこに向けた地域別の見通しを説明した。
それによると高水準が続く国内で10万台、すでに実績が固まった中国で9万台などの上乗せを見込んでいるとしており、同社は必達に向けてグローバルで追い込みをかける構えだ。