JR九州長崎支社は2月23日、「ありがとう長崎の車両基地」と題したイベントを開催する。長崎駅(長崎県長崎市)に隣接する車両基地「長崎車両センター」の移転を記念したもの。車両基地の見学や撮影会などを行う。
車両基地見学は10時から15時30分まで。1935年から使われている検修庫内の一部を自由通路として開放する。機関車の運転台と電車の車内で社員が車両などの解説を行うほか、1936年から使われている転車台に気動車を載せて回転する転車台実演(10・11・12・13・14・15時)も実施する。
車両撮影会は10時から15時まで。九州内では定期列車としての運用を既に終了している485系特急形電車のほか、キハ66・67形気動車、DD51形ディーゼル機関車を展示する。このほか、10時から「DD51デザイン」の記念弁当(1000円)を300個限定で販売する。
車両基地の移転を記念した記念乗車券も発売される。一般から募集した写真を使用して作成した記念乗車券5枚(長崎から450円区間4枚、長崎から200円区間1枚)と専用台紙をセットにしたもの。発売額は2000円で1000セット限定。イベント当日は長崎駅で9時から、車両センターで10時から発売する。
長崎車両センターは1897年、九州鉄道の長崎汽船支部として長崎駅(現在の浦上駅)の隣接地に設置されたのが始まり。後に国有化や現在の長崎駅隣接地への移転などを経て現在に至っている。2009年度からは、長崎県を事業主体とする長崎本線連続立体交差事業が開始され、長崎駅は現在の車両センター敷地に移転する形で高架化される。この工事に伴い車両センターも3月中旬までに早岐駅(佐世保市)に移転する予定だ。