日産から発売された、新型『エクストレイル』のシャシー制御は、ドライバーに違和感を与えないように、自然なフィーリングでアシストするように開発されたという。
そう話すのは、日産車両要素技術開発本部シャシー技術開発部走行制御システム開発グループの美内庸介さん。「目指したのは、ドライバーに違和感を与えず、ドライバーの操作に応じていかに自然なフィーリングでアシストしてあげるかということだ」という。ただし、「メーターの中央が液晶画面になっており、そこで作動状況を確認できるようにしている」と述べる。
エクストレイルのシャシー制御機能の特徴は、アクティブライドコントロール、アクティブエンジンブレーキ、コーナリングスタビリティアシストの大きく3つが挙げられる。これら装備を採用したきっかけは、“技術の進歩”だと美内さん。
「VDC(ビークルダイナミクスコントロール)の技術の進歩により、制御性や耐久性、静粛性が大幅に進化。より日常域で使えるようになった。そして、日産自動車としても、先行開発などで、意のままのドライビングを実現する機能を研究しており、その種がようやく花開いたということだ」と語った。