2013年の新車販売が、前年比7.6%増の1560万0199台となり、リーマンショック前の水準まで、ほぼ回復した米国。車名別の上位10モデルが明らかになり、フォードモーターのフォード『Fシリーズ』が、32年連続でナンバーワンに輝いている。
このランキングは、各社の発表したデータを元に作成したもの。米国では乗用車とライトトラック(ピックアップトラック/SUV/ミニバン)という2つのカテゴリーがあるが、その両カテゴリーを合わせて、ベスト10を集計した。
2013年の米国ベストセラー、10モデルは以下の通り。( )内は対前年比
1:フォードFシリーズ 76万3402台(18.3%増)
2:シボレー・シルバラード 48万0414台(14.8%増)
3:トヨタ・カムリ 40万8484台(0.9%増)
4:ホンダ・アコード 36万6678台(10.5%増)
5:ラム・ピックアップ 35万5673台(21.2%増)
6:ホンダ・シビック 33万6180台(5.7%増)
7:日産・アルティマ 32万0723台(5.9%増)
8:ホンダ・CR-V 30万3904台(7.9%増)
9:トヨタ・カローラ 30万2180台(3.9%増)
10:フォード・エスケープ 29万5993台(13.4%増)
フォードモーターの大型ピックアップトラック、Fシリーズが32年連続で第一位。ピックアップトラック部門では、37年連続でナンバーワンという強さを発揮した。同車は「F-150」「F-250」「F-350」など多彩なバリエーションを誇るだけに、ナンバーワンは当然の結果ともいえる。それでも、2位のGMのシボレー『シルバラード』に、28万台以上の差をつけての首位は、まさに貫禄。
乗用車で最も販売台数が多かったのは、3位のトヨタ『カムリ』。順位は2012年と変わらないが、前年比は31.2%増から、0.9%増に鈍化した。同様に、4位のホンダ『アコード』も、前年比は2012年の40.8%増から2013年は10.5%増に鈍化。6位のホンダ『シビック』も、43.7%増から5.7%増に鈍化した。
一方、首位のフォードFシリーズをはじめ、2位のGMのシボレー シルバラード、5位のクライスラーグループの『ラム』と、米国ビッグ3の主力フルサイズピックアップトラックは、いずれも2桁の伸びと好調。
緩やかな景気回復が、新車販売を押し上げてきた米国。そこにシェール革命が起き、将来の石油枯渇に対する消費者の不安が払拭された。乗用車に比べて燃費の悪い大型ピックアップトラックの販売が伸びたのは、消費者心理の表れといえそうだ。