東武、東上線100周年イベント実施…「セイジクリーム」復活

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かつて東上線で運用されていたセイジクリーム塗装の車両。100周年記念イベントの一環として、3月末頃から81111号編成をセイジクリーム塗装に変更して運行する。
  • かつて東上線で運用されていたセイジクリーム塗装の車両。100周年記念イベントの一環として、3月末頃から81111号編成をセイジクリーム塗装に変更して運行する。
  • 100周年記念のロゴマーク。100の算用数字と線路を表すライン、東上本線と越生線の45駅をモチーフにしている。
  • 100周年記念ウェブサイトのイメージ。
  • 100周年記念のマンガ小冊子「私の始発駅物語」のイメージ。
  • 開業当時の東上鉄道(現在の川越市駅)。当時は電化されておらず、蒸気機関車が客車や貨車をけん引していた。
  • 1946年頃の東上線池袋駅。
  • 最近の東上線池袋駅。

東武鉄道は1月21日、東上線の開業100周年を記念したイベントを1月から2015年4月にかけて実施すると発表した。「セイジクリーム」塗装の復活や記念ウェブサイトの開設、利用者参加のマンガ小冊子「私の始発駅物語」の配布などを行う。

現在の東上線は、池袋(東京都豊島区)~寄居(埼玉県寄居町)間75.0kmを結ぶ東上本線と、支線の坂戸(坂戸市)~越生(越生町)間10.9kmで構成されている鉄道路線。東上本線は1914年5月1日、池袋駅と田面沢駅(現在の川越市~霞ヶ関間にあった駅)を結ぶ東上鉄道の路線として開業し、1920年の東武鉄道との合併を経て1925年7月10日までに池袋~寄居間が全通した。越生線は1932年から1934年にかけて越生鉄道の路線として開業し、1943年に東武鉄道が買収している。

東武鉄道の通勤電車は1970~1980年代、「セイジクリーム」と呼ばれるクリーム1色の塗装が施されていた。今回、「東上線の歴史を感じていただき、親しみをお持ちいただく」企画としてセイジクリーム塗装車を復活させる。セイジクリームに塗られるのは、8000系のワンマン車4両編成1本(81111号編成)。3月末頃から東上本線小川町~寄居間と越生線坂戸~越生間で運行される。

開業100周年記念ウェブサイトは、1月31日から2015年4月30日までの期間限定で開設する予定。記念イベントの内容やスケジュールに関する案内など総合的な情報提供を行う。

「私の始発駅物語」は、「東上線を舞台に実際にお客さまが体験した心温まるストーリー」を一般から募集し、小冊子に編集して配布する。募集期間は1月31日から3月12日まで。800字以内の未発表作品で「東上線沿線にまつわるご自身のストーリー」がある個人や団体であることが条件になる。応募は開業100周年記念ウェブサイトなどで受け付ける。

小冊子は5・9月と2015年1月の全3回発行の予定。応募作品を6コマ漫画で表現し、1回あたり15話、全45作品を掲載する。東上線各駅で配布するほか、100周年記念ウェブサイト上でも掲載する予定だ。

このほか、東武百貨店池袋店との共同開催によるイベントや、記念式典の実施(5月)、記念切符の発売など、さまざまなイベントが計画されている。詳細は後日発表される。

《草町義和》

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