海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」と民間の漁船が広島県・阿多田島沖で衝突…乗員2人が心肺停止

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海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」と民間の漁船が、1月15日午前8時頃、広島県の阿多田島沖で、衝突し転覆した。

現場からの情報によると、乗員4人を「おおすみ」が救助し、うち2人は意識があり、現在「おおすみ」で治療を行っているが、他の2人は心肺停止の状態にある。

海上保安庁の指示によって、現在、海上保安庁の巡視船により搬送している模様。

「おおすみ」は、呉を出港し、定期点検を受けるため、三井造船・玉野工場(岡山県)に向かう途中だった。

衝突の報告は、8時06分に防衛省に通報があり、小野寺五典防衛大臣には8時20分頃連絡があった。防衛大臣が、人命救助に全力を尽くすよう指示し、防衛省内に事故対策会議を設置した。

小野寺防衛大臣によると「現在、衝突事案については情報がまだ不明確なところがあり、海上保安庁からの報告発表では『両船が衝突しそうになりお互いに避けようとしてこの漁船が転覆した』という情報もある」としている。

現在、事故原因について海上保安庁が調査しており、防衛省は捜査に全面的に協力するとしている。

小野寺防衛大臣は「このような事故が発生したことは、防衛省・自衛隊の責任者として誠に遺憾に思っており、乗員の方の一刻も早い回復をお祈りしたい」と述べている。

防衛省では、現地に、政務三役と現場の責任者を派遣する。

《レスポンス編集部》

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