日産自動車は1月13日、米国で開幕したデトロイトモーターショー14において、『スポーツセダン コンセプト』をワールドプレミアした。
このスポーツセダン コンセプトは、次世代の日産デザインを採用。将来の量産スポーツセダンの先進のルックスを提示した1台だ。V字型のフロントグリル、ブーメラン形状のヘッドランプ、フローティングルーフなど日産が統一デザインとして掲げるモチーフが取り入れられている。
カンファレンスに出席した日産CCOの中村史郎氏は、『ローグ』や『キャシュカイ』などこの統一デザインを既に導入している市販車もあるとしたうえで、「これからはもっと大胆に使っていこうと思っている。昨年発表したクロスオーバーコンセプト『レゾナンス』とこのスポーツセダン コンセプトは日産ブランドのDセグメントにおけるトップに位置づけられる存在。2つのクルマで鮮明に次世代の日産の方向性を打ち出し、アピールしていく」と述べた。
また、今年は全体的にスポーツカーやハイパフォーマンスカーの発表が多く見られるデトロイトモーターショー。その傾向に関しては「我々も"エキサイト&イノベーション"というテーマを掲げているが、車の楽しさが前面に出ているものが多い。その理由は、景気が全体的に良いことと、各社HVやEV、PHVなどを用意し、環境対策がひと通り落ち着いた上で、やはり楽しさを打ち出していこうという想いがあらわれたからではないか。これは自然な流れであり、偶然ではないショーの現象だ」(中村氏)と話した。