「東京オートサロン」で毎回ユニークな車を出展しているのが埼玉自動車大学校。今回はホンダの軽自動車『ビート』を倍以上大きいアメ車に大変身させた。
シボレー『インパラ』を思わせるデザインが特徴のこのクルマ、ボンネットには“BeePala”の文字が。シートをベンチシートに変え、ハンドルも右から左に変更。特にボディづくりには力を注いだそうだ。「FRP(繊維強化プラスチック)を一切使わず、鉄板を溶接し、叩いてつくりました。ボンネットの絵も私たちが描きました」と製作者の一人は話す。
学生15人が約3カ月かけて完成させたが、エンジンは660ccのままなので、重たい車を走らせるにはパワー不足で、実際のアメ車のようには走らないそうだ。
同校では今回、この車両のほかにもオートバイを1台出展した。それは『スーパーカブ』改造したもので、特にフレームづくりにはこだわったという。パイプを熱で暖めて手で曲げたり、ねじったりして製作した。
「うちの学校では公道を走ることを考えていないので、思い切った車づくりができるんです」と同学校の学生は話していた。