出光興産は、2014年1月~3月の国内向け原油処理計画を4製油所合計で前年同期比1%減の750万キロリットルと減産を継続すると発表した。
国内燃料油の需要は、国内景気が回復基調で推移しているものの、低燃費車の普及などから、全体需要が減少することを見込んでいる。
このため、1~3月の原油処理計画は、国内需要に見合う水準とする。国内需要が大きく変化する場合、国内調達や製品輸入などで柔軟に対応し、安定供給するとしている。
10月~12月の国内向け原油処理計画では、同4%減の650万キロリットルだったが、計画通りの水準となる見込む。
一方、揮発油の需要が省燃費車の普及などにより減少しているのに加え、揮発油のマーケット価格が、原油価格並みで推移している。12月に入って、コストと供給体制確保の観点から、揮発油は、減産と国内調達を実施している。
千葉製油所、愛知製油所で、揮発油を月4万キロリットル減産する。減産による不足分として3万5000キロリットルの国内調達を実施しており、今後も需要動向を注視しながら、追加調達を検討する。
最需要期を迎える灯油生産には、今回の揮発油減産対応による影響は無いとしている。既に10万キロリットル超の国内調達を実施している。